パラメディカ Pick Up! 闘病記 〜直腸がん
わたしのがんnet スタッフが、直腸がん病記をご紹介します。
生涯青春 萠ゆるが如く 〜保険屋さんのがん闘病記〜
- 直腸がん
大学から高校まで、学校に通う3人の子供のお母さん。 学生時代から磨いてきたバドミントンの腕前は相当なもの。韓国や台湾にも転戦しており、趣味のレベルは超えています。
再検査、再手術を告げられていても、予定していた淡路島の鶴来窯のかま炊きに出向いていく行動力。強靭な体力、精神力を持った女性の闘病記です。
短評
終わったはずの手術も、再手術を告げられてしまう。冷酷な治療の現実。「これには耐えられない。お終いか!」と何度も息を飲みました。
仕事中の体の不調から飛び込んだ知り合いの病院。その前からの、「もしかしたら?」が続いて大腸がん(直腸がん)と診断されます。
1回目の手術。ここでは1ヶ月後に退院しますが、その半年後の検査で肝臓への転移。 肝臓がんの手術後に気分の悪さはどん底へ。苦しめていたのは胆管のつまりと判かります。局部麻酔の胆管の処置は、意識があるだけに生々しい。
天野さんの「どうして胆管が詰まったのか?」に対して、医師は「肝臓がん手術の際のなんらかの手違い!」という説明。こうしたやりとりが、局部麻酔の最中での会話。肝心の胆管を拡げる処置。何度も何度も細い管が目標の場所に届かず、予定外の長時間に医師の側から「天野さん残念だがもう一度手術を受けてください。」
「私は一回分の気力しか持ってきていません」と、処置室で涙が溢れ出すとあります。
後日の再手術。10時間の大手術でした。闘病につきものの苦痛、不安、孤独・・・。天野さんの体験は凄まじいものでした。
天野さんは「あとがき」で、「3回目の手術を終えてから、丁度二年が経ちました。私自身は、死にそうなほどの辛い日々を送りはしましたが、死には至らず幸いにも回復して今では普通の人以上に「体力・気力を取り戻しています」
繰り返し、家族と友人たちに感謝する見事な闘病記です。
2022年5月30日 読了 吉岡
*「万能書店」で購入できます。 Http://www.d-pub.co.jp/
タイトル
- 乳がん
- 夫婦
- アメリカ
リード
短評
テキスト
2022年1月30日 読了 スタッフY