自分の髪でカツラをつくってみた
抗がん剤で髪が抜けること。
治療そのものよりも心配だった。
「やらずに済まないかなぁ」そんな願いも叶わなかった。
「どうせ抜けちゃうなら自分で髪を切ってとっておこう」
そして、カツラをつくることを思いついた。
【材料】
①輪ゴム(ダイソー)
②髪切りばさみ
③接着剤(ダイソー)
④織ゴム幅30 ㎜(ダイソー)
⑤黒糸針
⑥フェルト(ダイソー)
【カツラの作り方】
髪をカットする
1.
髪の毛を小分けにして、ゴムで結ぶ。
2.
髪全体を結ぶ
3.
ゴムより上の部分の髪を切る。
短い髪の毛ももみあげをつくるために切っておく。 帽子をかぶった時、もみあげがあるとないとでは大違い。 格段に自然にみえます。
髪を接着剤で固める
4.
切り取った方の毛先の部分を接着剤で固める
5.
接着剤を乾かす。段ボールに切り込みを入れて乾燥。
髪を縫い付ける
6.
乾燥したら、30 ㎜の織ゴムを頭周の長さに切って黒糸で縫い付ける。
7.
縫い付けたところ。
8.
30 ㎜幅で、20 ㎝位に切ったフェルトで、縫い付けた内側を覆う。
もみあげと前髪
9.
もみあげをつくる。
10.
フェルトに縫い付ける。
11.
ピンでとめて耳の上のゴムに付ける。
12.
前髪は、100 均にエクステ(セリア)があったのでそれを使いました。ピンが便利。
髪が抜ける前に医療用ウィッグを買ったのですが、抗がん剤で髪が抜けて痩せてきたらカツラがゆるくなり、大風の日にスクールバスの学生さんの前で落としてしまい大惨事に…。このカツラは、ゴムでしっかりホールドされているので、そのショックから立ち直るまで毎日使っていました。
人工毛と人毛ミックスのカツラをしたままうっかり寝てしまったら、ひどく縮れて直してもらうのに大金がかかりましたが自分の髪ならそんなことはないし。髪とゴムと接着剤で出来ているので、私の病院ではMRI などつけたままでした。前髪は外してもみあげは縫い付けて。あ、でも、出来ない病院もあるかもしれないので、許可を取ってみてください。
100均のヘアエクステでカツラをつくってみた
朝ごみを捨てるとき、急に宅配便がきたとき、カツラを洗っているときもう一つカツラがあると便利。
【材料】
ヘアエクステ(セリア)9 個
【カツラの作り方】
1.
長さ半分のところをゴムで止め二つに切る。
2.
根元のクリップを切り取る。
3.
ゴムに縫い付ける。
4.
完成!
真夏のカツラは耐えがたいほど暑いので、私はスイミングキャップを内側に被り麦わら帽子のようなものを使っていました。
2017年 乳がん全摘手術 抗がん剤 ホルモン療法中
現在は、がん患者団体支援機構にてピアサポーターとして活動。