平成17年に実家の母を亡くしました。最期は腹部に大きな腫瘍がありましたが、オペ(手術)はせずにいました。次第に食べることができなくなり、それでもお腹は減るので「食べたい!食べたい!お腹が減った!」が口癖でした。誤嚥防止のためでしたが、どうにか食べさせてあげられなかったかと今も悔やまれます。平成21年には主人の母を肺がんで亡くしました。ホスピスで本当に心温まる治療を受けましたが、家が大好きな人だったので在宅でみてあげることができなかったのが今でも心残りです。
そして、今、大切な友人がALSで苦しんでいます。
彼女なりの思いがあり、すべての延命治療は拒否していますが、メールや会って話をすると「生きたい、死にたくはない」という思いが痛いほど伝わってきます。
がんの人もがんでない人も人間らしく生きていける道をたくさんの選択肢の中から選べるような医療になっていけるといいと思っています。