今年3月のMRI検査で4回目の肝がんが見つかりました。1年半振りです。がんの数は4個です。
肝硬変が進んでいるため、9月と10月の2回に分けて入院治療の予定です。
心配なことは、施設に入所している認知症の妻のことです。
がんと生きる“わたし”にとって暮らしやすい社会とは何か? 多くの声を集め、つながり合い、語り合い、そして社会へ問いかけます
今年3月のMRI検査で4回目の肝がんが見つかりました。1年半振りです。がんの数は4個です。
肝硬変が進んでいるため、9月と10月の2回に分けて入院治療の予定です。
心配なことは、施設に入所している認知症の妻のことです。
私の祖父は肝臓ガンで8月10日に亡くなりました。あまりにも早く、入院してから2ヵ月経っていません
でした。まだ49日も終わっておらず最近のことで毎晩思い出しては泣いています。私よりも祖母の方
が辛いはずなのに…。
祖父がもうダメだと、入院する時には聞かされていましたが実感はもちろんなく、治ると信じていま
した。
祖父が亡くなる2日前、病院に通っていた祖母がいきなり泊まると言い出したのです。病院に
泊まり込むということは、もういつ亡くなってもおかしくないのだろう、と思っていました。
泊まりの道具を取りに帰って来た祖母は私の顔を見るなり「じいちゃんは、もうダメなんだよ」と泣
きながら言ってきました。
祖母の涙を見たのは生まれて初めてでした。
そのつぎの日、私と妹と母が病院に行くと、口を開けて大きく息をしているけれど、意識はなく、酸
素マスクをしている祖父がいました。最後の日は個室に入り、祖母とおばが看取り亡くなりました。
亡くなったと言う報告を聞き、急いで病院に行く途中のいつもの夜の道は、知らない街みたいでした
。
病室に入った時のあの匂いと死化粧は一生忘れないと思います。