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がんと生きる日々, 動画胆のうがん

藤田潤吉さんが胆のうがんと診断されたのは2014年の秋。がんは胆のうから肝臓にまで転移し、既に手術ができないほど進行した状態でした。抗がん剤も効果がでず、副作用が強くあらわれたため治療は断念。医師からは余命半年という厳しい現実を突きつけられました。潤吉さんにとってこの余命告知は、“いま生きていること自体を否定されたような感覚”に陥り、“自分はこの世の中に存在してはいけないのではないか”と思い詰めるほど辛い出来事でした。そうした鬱々とした日々が続くなか、潤吉さんは一つの決意を固めていきます。それは、10年前から趣味の域を超えるほどに熱中していたチンドンの演奏を再開したいという思いでした。“いま自分がやりたいこと”…それにまっすぐ向き合っていきたい…それが潤吉さんが悩み抜き導き出した答えでした。すぐに病院を退院し、在宅緩和ケアを受けながらチンドンの練習を再開。次第に体力も回復し、地元の祭りなどででチンドンをお披露目機会も増えていきました。「チンドンを見た人はみんな笑顔になる、その笑顔を見ることが自分の生きる力につながっている」と潤吉さんは云います。がんは身の内にあれど、自分らしい人生を送ることはできる!…潤吉さんが奏でるチンドンのメロディがそれを物語っています。