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私は世間では名の通った大企業で働いているのですが、業務に穴をあけてはいけないので人事部門に対しては癌であることをすぐに通知しています。ほぼ同時に当面は通常業務に支障がないことも診断書を添えて通知しています。ところが残念なことに、明確な説明を受けることなく役職を解かれ平社員に降格とする人事となりました。詳しい内容はここでは述べないこととしますが、癌に対する社会的偏見は歴然と残っていることを痛感しました。ただ、大企業にはそれなりのノウハウも蓄積されているようで、この状態でも所得はあまり下がらないような仕組みとなっており、こうすることで訴訟リスクを回避しているようです。会社側に言わせると、病気を気遣い負荷を軽くするが収入には配慮するという建前であり、これ自体表面的には筋は通っていますが、患者側から見ると癌ハラスメントではないでしょうか。おそらく、中小ではもっと厳しいのでしょう。日本という社会全体から早期にこの種の偏見がなくなることを願います。でも、おかげで仕事は暇になり、読書、旅行の時間はとりやすくなりました。

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癌を契機に、闘病記的なHomepageを開設し、Facebookも始めてみました。これらは主に大学時代の旧友とのつながりに貢献しています。大学卒業以来会っていなかった旧友何人かとも再会でき、こちらもミニ同窓会的会合を3か月に一度程度でやっていこうとの話になりました。昨年まで学生時代の友人とはほとんど交流がなかったのですが、癌になって人とのつながりを大事だと感じるようになり、このようにインターネット時代の恩恵を受けています。そして多くの友達に囲まれていることに改めて気づきました。他方、癌そのもの、そしてそれが前立腺癌であるがゆえ、大好きな自転車 (毎年4,000~7,000kmくらい乗ってました!) に乗れなくなってしまったことは不幸な現実として横に置くとして、上記のようによかったこともあったわけですが、もちろん、いいことばかりではありませんが。

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癌宣告を受けた数日後、時期的には本当に偶然なのですが、長年会っていなかった医者になった高校時代の旧友がLineの友達申請にピックアップされているではありませんか。これが機となり旧交が復活し、私の病状について彼が医者仲間に詳しく聞いてくれたおかげで、オルタナティブも十分に検討した上で現在の治療方針を選択することができました。病気の治療、特に癌は、患者自身が「本当に納得して」治療を受けることが本人の精神的支えとなるため極めて重要です。これを親身に手伝ってくれた旧友には本当に感謝しています。
更におまけとして、高校のミニ同窓会が6月に大阪で開催されることになりました。関東の高校なので近畿圏にはクラスメートは住んでいないのですが、たまたま2, 3人が同時期に京都に来る予定があったらしく、医者の旧友が呼びかけて私も含めて大阪でやろうということになったもの。何故か遠路はるばる8人程集まりそうで楽しみです。まあ、一種の癌効果ですね。

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妻は息子のアドバイスを容れて、患者会 に参加させていただくこととなりました。かなり助けられています。個々の状況は異なるものの同じ病の経験者と体験を分かち合えることは、癌患者本人と二人きりで息詰まってしまいそうな妻を救ってくれました。これはきっと、夫である私にも、家族である子供たちにもできない福音だと思います。
そして子供たちは、帰省頻度を上げてくれたり、Line(今流行のネットワークコミュニケーションアプリ)で簡単な近況報告を入れてくれたりと、癌発覚後も私たちを気遣ってくれているようです。親として素直に感謝しています。

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癌宣告から4か月間を振り返り、家族の協力の様子、癌に関連して私の周りで起こったことを拾って書いてみます。
1月20日は私一人で癌宣告を聞いたのですが、第一印象は「えらくあっさりはっきり癌宣告するな」でした。もちろん驚いたのですが、宣告は冷静に聞いたと記憶しています。てきぱきとすぐに検査日程が決まっていったことも、事後的にとは言え安心材料になっていたと思います。この段階では、家族にどう報告するか悩む方が多そうですが、私の場合、「結果はすぐに報告するよ」と言って家を出てきたこともあって、ほとんど迷うことなく診察終了後すぐに電話で妻にありのままを報告しました。(落着いて聞いてね、と前置きはしましたが。)
今から思うと他に何を思ったか印象にないので、やはりその時は感覚的には冷静であっても重要な思考は停止していたのかもしれません。一度帰宅し、先ずは敵を知るべく妻の進言の下、二人で癌関係書籍を探しに早速本屋に行っています。この辺りでは既に思考回路も回復し、妻と二人でチームを組んだ共闘体制ができつつあったようです。
子供たちには翌日に電話で報告しています。CTその他の検査結果が判ってから報告しようかと最初は思ったのですが、結局は翌日に報告しました。彼らもショックだったようですが冷静に聞いてくれました。
その後2週間、病状がかなり進行していることが明らかになるにつれ、私を心配してくれる妻の心理的負担が大きくなっていくのが感じられ、自分のことよりもつらかったです。息子はかなりいろいろ癌について調べてくれ、父母の性格までよく考えた上、私には医療データの提供を、妻には抱え込まずに患者会を探して参加せよと優しくかつ強くアドバイスをしてくれています。一方、一見クールな娘はすぐに時間をとって帰省してくれ、妻の心理負担軽減に極めて大きな貢献をしてくれました。自分で言うのもなんですが、家族に大変恵まれています。

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新人癌患者です。新人ではありますが、ありがたくないことに癌はかなり強力です。 今年1月20日 に、50歳で前立腺癌を宣告されました。
昨年、秋も深まるころから残尿感を感じ始め、12月22日の朝に一時的にですが排尿できない (したいのにおしっこが出ない) 状態になりました。30分ほどで排尿できるようになり、その後2~3回排尿して通常の状態に戻ったのですが、これはおかしいと思い 12月24日に総合病院の泌尿器科を受診しました。その日は、エコーチェックで前立腺肥大の診断を受け、念のため採血をして前立腺癌マーカー(PSA)を調べてもらうこととして帰宅。そして今年に入って、PSA値が226と異常に高いことが判明し、触診結果との総合判断により冒頭の癌宣告となった次第です。
その後、立て続けにCT、MRI、生検、骨シンチを受け、2/3に「前立腺癌、T3b, N1, M0, Gleason Score=5+4=9, Stage D1」と確定しました。おさらいしてみますと、
T3b:原病巣が前立腺被膜を超えて精嚢まで浸潤あり。
N1:所属リンパ節転移あり。
M0:遠隔転移なし。私の場合は骨、内臓とも転移なし。
Gleason Score=5+4=9:悪性度かなり高い。
Stage D1:4段階評価で最も悪いD。最終段階D2の一歩手前。
かなり悪い状態で発見されたということです。全く予想していなかった結果でかなり驚きました。元々は妻、息子、娘の4人家族でしたが、子供2人が家を出て遠地の大学に通い始めて寂しくなったなと感じてから、さほど間を置くことなく癌宣告を受けることとなってしまいました。