皆さん、こんにちは。店員のあきひです。
今回ご紹介するのは、膀胱がんの体験を通じて綴られた医療エッセイ「オレは陽気ながん患者」。
著者は、児童文学・ノンフィクション作家の山中恒さんです。
この本は20年以上前に書かれたものですが、今では当たり前となっているインフォームドコンセントやセカンドオピニオンに言及しています。
【医師任せにしない】
【医師と円滑なコミュニケーションを取り、正確な情報を得ることに努める】
【誤診を防ぐため複数の医師の診断を仰ぐ事が大切】
セカンドオピニオンを受ける事を迷っている方には指南の言葉になるかもしれません。
また、血尿が出たのに検査を受けず放っておいた山中さんご自身の反省が込められているのでしょう。治療開始の時期を逸して後悔しないよう、身体からのサインに素直に向き合うよう勧めています。
病気になった時、どこの病院で、どんな医師にかかるか。
ー寿命に直結するのだから、より良い医療を受ける為、患者側も医師にお任せでなく、意識を変えてもらいたいー
そんな山中さんの願いが込められた読み応えのある一冊です。