元サラリーマンが肺がん克服の体験を落語に。CD付き。
皆さん、こんにちは。店員のあきひです。
今回ご紹介するのは、肺がんの中でも悪性度が高いと言われる「小細胞がん」の闘病記です。
著者の樋口強さんは、現在64歳。会社員として働いていた42歳の時、小細胞がん(肺がん)と診断されます。
医師からは、「小細胞がんの3年生存率は5%、5年生存率は…データが無い」と告げられました。
その後樋口さんは、手術、抗がん剤治療を経て、今はご自身の体験を基に講演や、執筆活動をされています。
その中でも、術後5年を乗り越えた記念に始めた”いのちに感謝の独演会”は、毎年9月にがん患者とその家族だけが招待され、樋口さんの落語で笑って過ごす一日となっています。
本書の巻末に2004年の独演会のCD(演目は「病院日記」)が付いていますので、
樋口さんの落語を聴いて笑ってから、本を開いてみても良いかもしれません。と言うのは、樋口さんは学生時代から落語を嗜み、社会人落語で優勝したこともあるという経歴の持ち主で、闘病や抗がん剤の副作用さえ、笑いのネタになった明るく楽しい落語なのです。
樋口さんは、医師から「5年生存率は…データが無い」と言われた自分のように、末期だと言われようが、治療法が無いと言われようが「生きている人」を探して会いに行き、どうやって生きているんですか。何をやっているんですか。と聞いて、その方々を目標に歩まれたそうです。
そして、発病から20数年経った今、まさに樋口さんが「生きている人」になっています。
樋口さんが、生存率の極めて低いがんをどう乗り越えてきたのか、今度は私たちが
その真髄をこの闘病記から学べると思います。