がん語らいの交差点 わたしのがんカフェ

星野史雄のパラメディカWeb書店

どーもの休日
元NHK記者と家族の“末期がん闘病記

  • 著者
  • :近藤 彰
  • 出版社
  • :風媒社
  • 発行年
  • :2014年

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星野店主の書評

 著者は1948年大阪生まれのNHK放送記者。名古屋局の報道部長などを経て定年退職した2012年12月、ステージⅣbの膵臓がんと診断される。この本は、2013年の初めから、亡くなる直前の11月まで、娘さんに勧められて始めたブログをまとめたもの。読者のコメントも再現している。入院中は定年後に入手したというドコモの「らくらくほん」で情報を集めた。著者は抗がん剤・ジェムザールを使うのだが、その抗がん剤の起源が第二次大戦中に使われた毒ガスであることなど、さすが放送記者、よく調べておられる。厳しい闘病が続くが、筆者の趣味はカラオケで高得点を上げること。療養中もカラオケに通い、石原裕次郎の「二人の世界」を歌い97点を達成したことをブログで報告している。