著者は昭和17年生まれ、中日新聞編集局勤務。46歳でステージⅢの結腸がんと診断され、手術を受ける。最初、妻の考えで「がん」であることは著者に伝えられなかったが、二年半後に再発、今度は著者も「がん」と知る。二年半後の手術から、更に三年十ヶ月後には再々発、十年間で六回の手術を受け、化学療法を受け、記者として現役を続ける。読書家で、児玉隆也さんの「ガン病棟の九十九日」や、竹中文良さんの「医者が癌にかかったとき」、千葉敦子さんの「死への準備日記」など数多くの闘病記を読み、黒沢明監督の映画「生きる」をレンタルビデオで見ておられる。