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著者は1936年生まれのジャーナリスト、テレビ朝日「ニュースステーション」のコメンテーターとしても活躍した。その妻・亞紀は「夜と霧」「戦争と人間」などの映画プロデューサー大塚和の娘として生まれる。東京芸大で油彩を学び、スポーツ万能の才媛だったが、甲状腺がんのため50歳で早世する。本の後半に和田氏の枕頭の書として清朝の人・沈復の「浮生六記」が紹介してあるが、この作品が象徴するように、この本は闘病記というよりも「愛妻物語」。著者自身も平成14年に食道がんのために逝去された。