がん語らいの交差点 わたしのがんカフェ

星野史雄のパラメディカWeb書店

モルヒネはシャーベットで
~家で看取った死~

  • 著者
  • :波多江伸子
  • 出版社
  • :鎌倉書房
  • 発行年
  • :1992年

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星野店主の書評

著者は1948年生まれ。倫理学が専門で、看護学校などで教鞭をとる。「カーテンコールが終わるまで やさしい死生学」(海鳥社)などの著書あり。その母が膵臓がんと診断され、自宅で看取るまでの記録。悲しいはずなのだが、似た者同士の母と娘のやり取りがユーモラスだ。終末に近い日、母は娘に言う。「あんたは、私を、学問的研究の対象としてみてたね」と。娘は「まあ、そうねえ…、」とうろたえる。