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入籍したばかりの妻が妊娠と同時に直腸がんと診断され、出産後に抗がん剤・放射線治療を開始する。それから一年足らずでヨメが38歳で亡くなるまでを、ライターの夫がブログに綴る。第2章に次のような記述がある。「本当に怖いことがあるとして、目を塞いでその場にしゃがみこむ人と、すべてが見渡せる煙突の上に昇ろうとする人」がいる、と。オットは、後者だった。