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パラメディカ Pick Up! 闘病記 〜直腸がん

パラメディカ
故星野史雄さんの闘病記古書店「パラメディカ」に 遺された7000冊の闘病記…
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故星野史雄さんの闘病記リストを整理し
順次公開しています

わたしのがんnet スタッフが、直腸がん病記をご紹介します。

生涯青春 萠ゆるが如く 〜保険屋さんのがん闘病記〜

保険屋さんのがん闘病記
天野律子 著 
自費出版
2002.10.20
  • 直腸がん

大学から高校まで、学校に通う3人の子供のお母さん。 学生時代から磨いてきたバドミントンの腕前は相当なもの。韓国や台湾にも転戦しており、趣味のレベルは超えています。

再検査、再手術を告げられていても、予定していた淡路島の鶴来窯のかま炊きに出向いていく行動力。強靭な体力、精神力を持った女性の闘病記です。

短評

終わったはずの手術も、再手術を告げられてしまう。冷酷な治療の現実。「これには耐えられない。お終いか!」と何度も息を飲みました。

仕事中の体の不調から飛び込んだ知り合いの病院。その前からの、「もしかしたら?」が続いて大腸がん(直腸がん)と診断されます。

1回目の手術。ここでは1ヶ月後に退院しますが、その半年後の検査で肝臓への転移。 肝臓がんの手術後に気分の悪さはどん底へ。苦しめていたのは胆管のつまりと判かります。局部麻酔の胆管の処置は、意識があるだけに生々しい。

天野さんの「どうして胆管が詰まったのか?」に対して、医師は「肝臓がん手術の際のなんらかの手違い!」という説明。こうしたやりとりが、局部麻酔の最中での会話。肝心の胆管を拡げる処置。何度も何度も細い管が目標の場所に届かず、予定外の長時間に医師の側から「天野さん残念だがもう一度手術を受けてください。」
「私は一回分の気力しか持ってきていません」と、処置室で涙が溢れ出すとあります。

 後日の再手術。10時間の大手術でした。闘病につきものの苦痛、不安、孤独・・・。天野さんの体験は凄まじいものでした。

天野さんは「あとがき」で、「3回目の手術を終えてから、丁度二年が経ちました。私自身は、死にそうなほどの辛い日々を送りはしましたが、死には至らず幸いにも回復して今では普通の人以上に「体力・気力を取り戻しています」
繰り返し、家族と友人たちに感謝する見事な闘病記です。

2022年5月30日 読了 吉岡

*「万能書店」で購入できます。 Http://www.d-pub.co.jp/


タイトル

  • 乳がん
  • 夫婦
  • アメリカ

リード

短評

テキスト

2022年1月30日 読了 スタッフY