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肺がんが脳に転移して、病院で全脳照射を受けるために入院…

がん一万人の声, 大腸がん60代 男性, 妻の肺がん

2011(平成23)年12月31日。手術から3日目。点滴スタンドを支えに時間をかけて病室まで辿りついた私に、家内は、驚きながら満面の笑みで迎えてくれました。
当時、家内は肺がんが脳に転移して、病院で全脳照射を受けるために入院中でした。当初は通院治療だったのですが、世話をする私の事情で緊急入院となっていたのです。私の事情とは、私も「がん」になってしまったということです。

私たちは、二十歳の時から同居を始めましたが、子宝にも恵まれず、親戚づきあいもほとんどなかったため、ずっと二人っきりで暮らしてきました。家内のがんが見つかって1年間ほどは、私は職場の介護休暇等を利用しながら付き添っていましたが、肺がんが縦隔に転移し骨にまで至った段階で(職場にも居づらくなってきていたので)中途退職して、つきっきりで面倒を見るようになりました。

家内はタバコも吸わないのに肺がんになりました。家内の病気の原因は何かわかりませんが、両親の介護というストレスが一番大きな原因と思っています。2人の父親を看取り、2人の痴呆の母の特養入りがやっと決まった矢先に肺がんが見つかりました。私が仕事にかまけて両親の世話を任せっきりにしていた日々が家内の肺がんを大きくしたのだと思いました。そんな気持ちがあって、私は家内に四六時中、金魚のフンみたいについて回っていたのです。


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